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熊本市/胃腸科/内視鏡/内科

急性胃腸炎について

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急性胃腸炎とは?

急性胃腸炎とは、経過が急で、嘔吐、下痢、発熱、などの消化器症状を起こす症候群の総称です。
大部分はウイルスですが、時に細菌の感染による胃腸炎が見られます。例えば食中毒では、古い惣菜や、加熱不十分な肉や海産物などの摂取で起きることがあります。食べ物だけでなく、海外などでは不衛生な水や、ペットなどからもうつる事も有ります。集団的に食中毒などが起こった場合には、使われた食材や衛生環境なども同時に調べ上げる必要があります。

急性胃腸炎の治療~症状を早く治すためには?

症状の強いときは絶食とし、症状が改善してきたなら、消化が良く、刺激の少ない食事を摂りましょう。嘔吐下痢が激しい初期はなかなか難しいですが、その時期が少し落ち着いたなら、様子を見ながらなるべく早く水分補給を開始しましょう。脱水になってしまうと、体のあちこちに不具合が起こります。ただでさえ、嘔吐下痢によって多量の水分が失われているのですから、相当こまめな水分補給が必要となります。絶食時にも水分 補給を行うということが必要です。ぬるま湯、または茶を与えるとよいでしょう。牛乳、果物 ジュース、炭酸飲料などは腸を刺激し、下痢を悪化させる可能性があるので控えないといけません。

ここで注意したいのは、むやみに吐き気止めや下痢止めを飲まないことです。吐いたり下痢をしたりといわば自然の流れなのです。薬は、どうしても辛い場合や、長く続く場合、医師に相談して効果が不利益よりも上回ると判断された場合のみ、処方されます。また、急性胃腸炎を引き起こした場合、腸粘膜の炎症のため、腸の運動が活発になり、下痢や腹痛を引きおこすので、腸を安静にさせる必要があります。

急性胃腸炎の原因微生物

1 ノロウイルス腸炎

ノロウイルスは冬季を中心に多発する感染性胃腸炎では最も多く、冬季に毎年流行します。多くの場合ウイルスの検査をしないため、総数ははっきりしませんが数百万人の感染があると推定されます。

嘔気・嘔吐、下痢が主症状ですが、腹痛、頭痛、発熱、悪寒、筋痛、咽頭痛、などもみられます。  特別な治療は必要とせず自然によくなることが多いのですが、乳幼児や高齢者及び体力の弱っている人では、下痢による脱水や嘔吐物による窒息に注意する必要があります。
潜伏期間は1-2日で、ウイルスは症状が消失した後も約1週間(長い時には約1ヶ月)患者の便中に排泄されるため、二次感染に注意が必要です。

飲食物を介して感染する場合と患者との接触によりヒトーヒト感染する場合があります。カキなどの二枚貝を生や過熱不十分な状態で食べることが、飲食物を介した感染の主な原因です。ヒトーヒト感染では、調理従事者を介した感染や学校・家庭などでの接触感染が多いようです。
感染者の糞便には、1gあたり数億個のウイルスが含まれます。また、ノロウイルスは感染力が強く、10-100個の極微量のウイルスを摂取することで感染が成立します。 ウイルスを不活化するには85℃・1分間以上の加熱及びに次亜塩素酸ナトリウムが有効です。汚染防止策として手洗いの励行とウイルスを含む汚染物の処理が重要で、汚染物(嘔吐物、便)の処理には洗剤ではなく次亜塩素酸ナトリウムを用いることが重要です。

2 カンピロバクター腸炎

カンピロバクターは夏季を中心に多発する感染性胃腸炎です。食中毒統計では毎年2000-3000人発生しており、細菌性腸炎のなかで最多く、実際には年間150万人程度の患者がいると推定されています。

下痢、腹痛、発熱が主な症状であるが、嘔気、頭痛などもみられ、かぜやインフルエンザと間違われることもあります。発熱は一過性で、1-2日で解熱することが多いようです。血便も比較的多くみられますが、この場合潰瘍性大腸炎などの非感染性腸炎との鑑別が必要です。
通常は特別な治療は必要なく2-3日で軽快することが多いのですが、乳幼児、高齢者および体力の弱っている場合では抗菌薬投与が必要なこともあります。
潜伏期は2-10日と比較的長く、患者自身が食中毒と気づかないことが多いようです。
感染源は鶏肉とその加工品、生レバーなどが多いのですが、牛や豚でもみられます。食肉の過熱不足や調理過程で、まな板や手指を介しての二次感染もみられます。感染防止には鶏肉を生で食べないことが最も重要です。

3 腸管出血性大腸菌腸炎(O157腸炎)

ベロ毒素を出して、出血性大腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす大腸菌を腸管出血性大腸菌と呼びます。O157は、この腸管出血性大腸菌の代表的な細菌ですがO26、O121、O111などもみられます。ベロ毒素は強力で、とくに腎臓、脳、血管などに障害を起こします。腸管出血性大腸菌は牛、豚などの大腸に生息していて、糞便や糞便で汚染された水、食物を介して、ヒトの口に入り感染を起こします。感染力が強く、感染したヒトからヒトへも感染します。
腸管出血性大腸菌は、わずか数個-数十個という少量の菌が口に入っただけで発症します。そのため非常に感染力が強いと言えるでしょう。ちなみに他の食中毒菌の場合、100万-1000万単位の病原菌が口に入ると発症するようです。

感染後4-8日で激しい腹痛、水様性下痢で発症し、翌日には血便を起こすのが典型的症状です。
典型例では便成分を認めない血性下痢となります。
年齢別の発症は0-4歳が最も多く、次いで5-9歳が多いようです。同じ物を食べても免疫能の弱い乳幼児のみが発症することが多いと考えられます。
予防のためには、焼肉を食べる場合にはしっかり加熱(中心温度75℃以上で1分間以上)し、焼く箸と食べる箸を使い分けること必要です。手指の手洗いも重要です。

4 サルモネラ腸炎

1990年代後半までは腸炎ビブリオとともに猛威をふるっていましたが、国の種々の対策が功を奏し2000年代に入ると減少しました。それでも細菌性腸炎の食中毒の中ではカンピロバクター腸炎に次いで多いと言われています。

下痢、腹痛、発熱、嘔気が主な症状であり、血便をきたすことがあります。
菌が腸粘膜深くまで侵入するため、細菌性腸炎の中では最も重症であり、小児や高齢者では合併症(菌血症、腎不全、髄膜炎、骨髄炎など)のために死亡することがあります。
通常は特別な治療は必要ないが、小児や高齢者、免疫不全のある患者、菌血症などの合併症を起こした患者、人工臓器を入れている患者、などでは抗菌薬の投与が必要です。
潜伏期は8-48時間と短く、患者自身が食中毒と気づくことが多いようです。
感染源は鶏卵と卵調理品が多いのですが、牛肉や豚肉、ペット(犬、カメ)からの感染もみられます。

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